ZenPlus(ゼンプラス)とは?越境ECの特徴や出店メリット・注意点を解説

国内ECで商品を販売している事業者のなかには、海外へ販路を広げたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

海外へ商品を販売する方法の一つが、越境ECです。

ZenPlus(ゼンプラス)は、商品情報の翻訳、海外のお客様からの問い合わせ対応、海外決済、通関手続き、国際発送などを任せながら、日本の商品を海外へ販売できる越境ECモールです。

越境ECを始めるには、外国語での商品案内や問い合わせ対応、海外決済、通関、国際配送など、国内販売とは異なる準備が必要です。

ZenPlusでは、こうした越境EC特有の業務を任せられます。
出店者は基本的に日本語で対応し、注文された商品を国内の指定拠点へ発送すれば、その後の通関手続きや国際発送はZenPlusが行います。

この記事では、ZenPlusの仕組み、手数料、出店するメリットと注意点、出店から商品発送までの流れを解説します。

この記事は、次のような方におすすめです

  • ZenPlusがどのようなサービスか知りたい方
  • 越境ECで海外へ商品を販売したい方
  • 外国語対応や国際配送に不安がある方
  • ZenPlusの出店費用や手数料を確認したい方
  • ZenPlusを含む複数店舗の在庫管理方法を検討している方

ブログ監修者

助ネコ事業部(ECサポート担当)

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ZenPlus(ゼンプラス)とは?

ZenPlus(ゼンプラス)とは、ZenGroup株式会社が運営する海外在住者向けの越境ECモールです。

買い手となるのは海外に住んでいるユーザーで、出店者はZenPlusを通じて日本の商品を幅広い国・地域のユーザーへ販売できます。

ZenPlusでは、海外のお客様とのやり取りや決済、商品の再梱包、通関手続き、国際発送などをZenPlusが担当します。

出店者は商品をZenPlus上に登録し、注文が入ったら、商品を日本国内の指定拠点へ発送します。
その後の海外発送はZenPlusが行うため、出店者が海外のお客様へ直接商品を送る必要はありません。

ZenPlusの公式サイトによると、175か国への配送実績と19言語への対応が案内されています。(出典:ZenPlus |ZenGroup株式会社)
商品情報の自動翻訳や海外ユーザーからの問い合わせ対応も行われるため、外国語に対応できるスタッフがいない場合でも、日本語で運用できます。

越境ECとは?

越境ECとは、インターネットを通じて、国や地域をまたいで商品を販売する電子商取引のことです。

例えば、日本国内の事業者がECサイトやECモールを利用し、海外に住むお客様へ商品を販売するケースが越境ECにあたります。

国内だけで商品を販売する場合と比べ、越境ECでは新しい市場や顧客層へアプローチできる可能性があります。

一方で、外国語対応や海外決済、国際配送、各国の輸入規制など、国内ECとは異なる対応も必要です。

ZenPlusは、こうした越境EC特有の業務負担を抑えながら、海外販売を始められるサービスの一つです。

ZenPlusの仕組み

ZenPlusに出店してから海外のお客様へ商品が届くまでの基本的な流れは、次のとおりです。

  1. 出店者がZenPlusへ商品を登録する
  2. 海外のお客様がZenPlus上で商品を購入する
  3. ZenPlusから出店者へ商品が発注される
  4. 出店者がZenPlusの国内拠点へ商品を発送する
  5. ZenPlusが商品を受け取り、海外発送用に再梱包する
  6. ZenPlusが通関手続きと国際発送を行う
  7. 海外のお客様へ商品が届く

出店者と海外のお客様が直接取引するのではなく、ZenGroup株式会社が出店者へ商品を発注し、受け取った商品を海外へ発送する仕組みです。

そのため、出店者が対応する配送は、基本的にZenPlusの国内拠点までとなります。

ZenPlusの特徴

日本語だけで運用できる

越境ECを始める際に大きな課題となるのが、外国語への対応です。

ZenPlusでは、出品情報を自動翻訳するシステムが用意されています。
また、海外のお客様からの問い合わせはZenPlusのカスタマーサポートに届き、日本語に翻訳されたうえで出店者へ連絡されます。

出店者が日本語で回答すると、カスタマーサポートがお客様の言語へ翻訳して返答します。

外国語に対応できる担当者がいない事業者でも、海外販売を始めやすい仕組みです。

国際発送や通関手続きを任せられる

海外へ商品を発送する場合、国内配送とは異なる梱包や書類の作成、通関手続きが必要です。

ZenPlusでは、出店者が国内拠点へ発送した商品について、次のような業務を担当します。

  • 海外発送に適した再梱包
  • インボイスの作成
  • 通関手続き
  • 国際発送
  • 海外配送中に発生したトラブルへの対応

出店者側で国際配送の仕組みを一から構築する必要がないため、越境ECの経験が少ない事業者でも利用しやすいでしょう。

海外決済をZenPlusに任せられる

海外販売では、決済方法の準備だけでなく、不正利用やチャージバックなどへの対応も課題になります。

ZenPlusでは、海外のお客様からの先払い入金を確認したうえで、取引が進みます。

入金処理もZenPlusを通じて行われるため、出店者が海外のお客様から直接代金を回収する必要はありません。

初期費用・月額費用が無料

ZenPlusは、初期費用と月額費用が無料です。

ZenPlusの公式サイトによると、商品が販売された場合に、商品代金と国内送料の10%がサービス利用料として発生します。(出典:ZenPlus |ZenGroup株式会社)

項目費用
初期費用0円
月額費用0円
サービス利用料商品代金と国内送料の10%
月締めの振込手数料0円(出典:Terms - ZenPlus.Seller)
週締めの振込手数料258円(出典:Terms - ZenPlus.Seller)

固定費をかけずに出店できるため、まずは越境ECで自社商品に需要があるか確かめたい事業者にも検討しやすい料金体系です。

※料金や利用条件は変更される可能性があります。出店時にはZenPlusの公式サイトと最新の利用規約をご確認ください。

CSV登録や対応システムとのAPI連携を利用できる

ZenPlusでは、商品情報を記載したCSVファイルを利用して、商品の登録・更新・削除をまとめて行えます。

ZenPlusの公式サイトによると、CSVでは一度に最大1,000商品を登録できるため、取り扱う商品数が多い事業者の登録作業を効率化できます。(出典:ZenPlus出店)

また、ZenPlusでは、API連携に対応したEC一元管理システムを利用できます。
複数のECサイトやモールを運営している場合は、ZenPlusとの連携に対応しているシステムを利用することで、受注や在庫を一元管理しやすくなります。
対応システムや連携できるデータはサービスによって異なるため、導入前に各システムの対応状況を確認しましょう。

>>EC一元管理システムの機能や選び方

ZenPlusへ出店するメリット

海外へ販路を広げられる

ZenPlusの大きなメリットは、日本国内だけでなく、海外に住むユーザーへ商品を販売できる点です。

国内では一般的な商品でも、海外では入手しにくく、需要が見込める場合があります。

越境ECへ取り組むことで、国内ECだけでは接点を持てなかった新しい顧客層へ、自社商品を紹介できる可能性があります。

越境ECを始めるための負担を抑えられる

自社で越境ECサイトを構築する場合、外国語のページや海外決済、国際配送などの環境を準備する必要があります。

ZenPlusでは、翻訳、問い合わせ対応、海外決済、国際発送などを任せられます。

出店者は国内の指定拠点まで商品を発送すればよいため、国内ECに近い流れで海外販売へ取り組めるのがメリットです。

問い合わせも日本語で対応できるため、社内に外国語対応ができる担当者がいない場合でも運用しやすいでしょう。

固定費を抑えて出店できる

ZenPlusは初期費用と月額費用が無料で、商品が販売された場合にサービス利用料が発生する成果報酬型です。

出店したものの、商品が売れずに月額費用だけが発生し続けるリスクを抑えられます。

越境ECを初めて行う場合や、一部の商品から海外販売を試したい場合にも利用しやすいでしょう。

ZenPlusへ出店する際の注意点

商品代金と国内送料の合計に10%のサービス利用料がかかる

ZenPlusは初期費用と月額費用が無料ですが、商品が販売されるとサービス利用料が発生します。

サービス利用料は商品代金だけでなく、ZenPlusの国内拠点までの送料を含めた金額の10%です。

例えば、商品代金が10,000円、国内送料が500円の場合、サービス利用料は次のようになります。

(10,000円+500円)×10%=1,050円

出店前に商品の原価や国内送料、梱包費、サービス利用料を含めて利益を計算しておくことが大切です。

国内拠点までの発送は出店者が行う

国際発送はZenPlusが担当しますが、出店者側の出荷作業がなくなるわけではありません。

注文が入ったら商品を用意し、ZenPlusが指定する国内拠点へ発送する必要があります。

受注後にスムーズに発送できるよう、在庫数や商品の保管場所、梱包・出荷体制を整えておきましょう。

返品・クレーム対応は出店者の返品ポリシーに従う

ZenPlusの公式サイトによると、海外輸送中に発生した運送事故などはZenPlusが対応しますが、購入後のクレームや返品は、出店者が設定した返品ポリシーに従って対応します。(出典:ZenPlus出店)

出店者は、管理画面の返品ポリシー欄に返品条件を記載する必要があります。また、商品に瑕疵がある場合などは、返品ポリシーにかかわらず返品の対象になることがあります。

返品の可否、返金条件、返送時の送料負担などを出店前に確認し、返品ポリシーを設定しておきましょう。

取り扱えない商品がある

ZenPlusでは、すべての商品を販売できるわけではありません。

出店利用規約では、次のような商品が取扱禁止商材として定められています。

  • 偽物やブランド品の模造品
  • 盗品または盗品の疑いがある商品
  • 生食用の食品
  • 冷蔵・冷凍を必要とする食品
  • 納品時点で賞味期限が45日未満の商品
  • 銃器や引火性商品など海外発送が禁止されているもの
  • 動植物
  • CBD商品

(出典:Terms - ZenPlus.Seller)

医薬品や酒類についても、販売に必要な免許や資格を出店者が取得していなければ販売できません。

商品や配送先の国によっても条件が異なる可能性があるため、出品前に最新の規約や発送条件を確認しましょう。

正確な在庫管理が必要になる

ZenPlusとほかのECサイトやモールで同じ商品を販売する場合は、店舗ごとの在庫数を正確に管理する必要があります。

実際には在庫がないにもかかわらず注文を受けてしまう「売り越し」が起きると、注文のキャンセルやZenPlusとの調整が必要になります。
複数店舗の在庫数を手作業で更新している場合は、更新漏れや反映の遅れにも注意が必要です。

助ネコはZenPlusとの在庫連携に対応しています。
助ネコ在庫管理を利用すると、ZenPlusを含む複数のECサイトやモールの在庫数をまとめて管理できるため、在庫更新にかかる作業負担を減らし、売り越しや売り逃しの防止につなげられます。

ZenPlusとほかの店舗をあわせて運営する場合は、在庫連携システムの導入も検討しましょう。

ZenPlusはどのような事業者に向いている?

ZenPlusは、次のような事業者に向いていると考えられます。

  • 初めて越境ECへ取り組む事業者
  • 外国語対応ができるスタッフがいない事業者
  • 国際配送や通関の体制を自社で構築するのが難しい事業者
  • 初期費用や月額費用を抑えて海外販売を試したい事業者
  • 日本の商品を海外へ販売したい事業者
  • 国内ECに加えて新しい販路を開拓したい事業者

ZenPlusに出店できるのは、法人または個人事業主です。事業者ではない一般の個人は出店できません。(出典:Terms - ZenPlus.Seller)

ZenPlusへの出店から商品発送までの流れ

ZenPlusへの出店は、主に次の流れで進みます。

1.無料会員登録を行う

ZenPlusの出店ページで、メールアドレス、担当者名、電話番号、法人格の有無などを入力し、無料会員登録を行います。

2.案内メールから本登録を行う

登録したメールアドレスに案内メールが届くため、記載された手順に沿って本登録を行います。

3.商品を登録する

ショップ管理画面から、商品名や商品説明、販売価格、在庫数、商品画像などを登録します。

商品数が多い場合は、CSVによる一括登録も利用できます。

4.注文後、国内拠点へ商品を発送する

海外のお客様から注文が入ると、ZenPlusから出店者へ発注されます。

出店者は商品を用意し、指定された国内拠点へ発送します。その後の再梱包、通関手続き、国際発送はZenPlusが行います。

ZenPlusに関するよくある質問(FAQ)

ZenPlusの初期費用と月額費用はいくらですか?

ZenPlusの初期費用と月額費用は0円です。商品が販売された場合に、商品代金と国内送料の合計額に対して10%のサービス利用料が発生します。

個人でもZenPlusに出店できますか?

法人または個人事業主であれば出店できます。事業者ではない一般の個人は出店できません。

海外の購入者へ商品を直接発送する必要はありますか?

出店者が海外の購入者へ直接発送する必要はありません。出店者は指定された国内拠点へ商品を発送し、その後の再梱包、通関手続き、国際発送はZenPlusが行います。

返品やクレームは誰が対応しますか?

クレームや返品は、出店者が設定した返品ポリシーに従います。海外輸送中に発生した運送事故などはZenPlusが対応します。

海外の購入者情報は取得できますか?

出店者が海外の購入者情報を直接入手・取り扱うことはありません。出店者の取引相手はZenGroup株式会社となります。

ZenPlusの在庫をほかの店舗と連携できますか?

助ネコはZenPlusとの在庫連携に対応しています。ZenPlusを含む複数のECサイトやモールの在庫数をまとめて管理できるため、店舗ごとに在庫を更新する負担を減らし、売り越しや売り逃しの防止につなげられます。

まとめ:ZenPlusを活用して越境ECを始めよう

ZenPlusは、日本の商品を海外在住者へ販売できる越境ECモールです。

商品情報の自動翻訳、海外のお客様からの問い合わせ対応、海外決済、通関手続き、国際発送などを任せられるため、越境ECの経験が少ない事業者でも海外販売を始めやすい仕組みになっています。

初期費用と月額費用は無料ですが、商品が販売された場合は、商品代金と国内送料の合計額に対して10%のサービス利用料が発生します。

また、国内拠点までの発送、返品ポリシーの設定、正確な在庫管理が必要です。

出店する際は、自社商品と海外市場との相性だけでなく、サービス利用料を含めた利益、受注後の出荷体制、返品条件、在庫管理の方法を整理したうえで検討することが大切です。

【助ネコ × ZenPlus】ZenPlusの在庫管理を、助ネコでもっと効率的に

ZenPlusへの出店で海外へ販路を広げると、国内のECモールや自社ECサイトとあわせて、複数店舗の在庫を管理する必要があります。

店舗ごとに在庫数を確認・更新していると、更新漏れやタイムラグによって、在庫がない商品を販売してしまう「売り越し」や、販売できる在庫があるのに在庫切れとしてしまう「売り逃し」が発生する可能性があります。

そこで活用したいのが、助ネコとZenPlusの在庫連携です。

助ネコ在庫管理を利用することで、ZenPlusを含む複数の販売チャネルの在庫をまとめて管理できます。国内ECと越境ECを並行して運営する場合でも、在庫管理の手間を抑えながら販路を広げやすくなります。

こんな店舗様におすすめです

ZenPlusと国内ECで同じ商品を販売したい

ZenPlusだけでなく、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトなどでも同じ商品を販売している店舗様におすすめです。

複数の販売先で在庫を共有する場合、それぞれの店舗で在庫数を個別に管理するのは大きな負担になります。

助ネコとZenPlusを連携することで、複数店舗の在庫をまとめて管理しやすくなります。

店舗ごとの在庫更新の手間を減らしたい

販売チャネルが増えるほど、各店舗の管理画面を開いて在庫数を更新する作業も増えていきます。

助ネコで在庫を一元管理することで、ZenPlusを含む各販売先の在庫管理を効率化でき、日々の運用負担を軽減できます。

売り越し・売り逃しのリスクを抑えたい

複数店舗で同じ商品を販売している場合、ある店舗で商品が売れたあと、ほかの店舗の在庫数への反映が遅れると、実際の在庫数とのズレが発生することがあります。

助ネコとZenPlusを在庫連携することで、各販売先の在庫を連動させ、売り越しや売り逃しのリスクを抑えながら販売できます。

助ネコなら、国内ECとZenPlusの在庫をまとめて管理

越境ECを始める際は、「海外で販売できるか」だけでなく、販路が増えたあとも無理なく運営できる仕組みを整えておくことが重要です。

助ネコ在庫管理なら、ZenPlusと国内のECモール・自社ECサイトの在庫をまとめて管理できます。

ZenPlusで海外への販路を広げながら、在庫管理は助ネコで効率化することで、日々の運用負担を抑えた越境EC運営につなげられます。

ZenPlusへの出店を検討している方は、あわせて助ネコとの在庫連携もご活用ください。

「ネットショップ運営がスムーズになった!」

助ネコを活用すれば、業務に追われていた時間を、売上アップ施策やお客様対応に使いやすくなります。

助ネコ事業部は、19年以上にわたり全国のネットショップ様を支援してきた実績があります。まずはオンライン相談で、お悩みや運用状況に合った使い方をご案内します。