Amazon Easy Shipとは?料金や使うメリットを解説


Amazonの注文が増えてきたのは嬉しいんだけど、発送作業がもうパンク寸前…。何か良い方法はないかな?

それなら『Amazon Easy Ship』を使ってみませんか?出荷作業はそのままでも、配送はAmazonにお任せできるんです。
ネット通販において、「売れる」ことと同じくらい重要なのが「正確でスムーズな発送」です。
特にAmazonのように配送スピードや信頼性が重視されるプラットフォームでは、出荷ミスや配送遅延は致命的。しかし、すべてを自社で対応し続けるのは限界があります。
そこで登場するのが、Amazon Easy Ship(アマゾン イージーシップ)という選択肢です。このサービスを使えば、在庫は自社で管理しながら、配送部分だけAmazonに任せることが可能です。
とはいえ、
- Amazon Easy Ship(アマゾン イージーシップ)を使うメリットはあるの?
- FBA(フルフィルメント by Amazon)とは何が違うの?
- 料金はどれぐらいなの?
と、疑問に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、Amazon Easy Shipの基本的な仕組みから、料金体系、FBAとの違い、導入によって得られるメリット・注意点までを詳しく解説していきます。
ブログ監修者

助ネコ事業部(ECサポート担当)
運営実績18年以上の信頼!助ネコ事業部では、2007年2月1日のシステム提供開始以来、18年以上にわたり全国のネットショップ様にシステム導入支援と運用サポートを提供し、業務効率化と成長を支援しています。
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目次(クリックで移動)
Amazon Easy Shipとは?

Amazon Easy Shipは、出品者がAmazonの配送ネットワークを簡単に利用できるサービスです。
Amazon Easy Shipを活用することで、出品者は商品を迅速にお客様に届けることができ、ビジネス運営に集中しやすくなります。
Amazon Easy Shipを利用すると、Amazonの配送パートナーが商品を集荷するか、出品者が配送ステーションに商品を持ち込むことができます。
そのため、出品者は手間を減らすことができます。さらに、配送が迅速になるだけでなく、商品の追跡機能や配送料無料オプションも利用できるようになります。
出典:amazon sellercentral(Amazon Easy Ship)
Amazon Easy ShipとFBA(フルフィルメント by Amazon)との違い

Amazon Easy ShipとFBA(フルフィルメント by Amazon)は、どちらもAmazonが提供する配送関連のサービスですが、在庫管理や出荷方法、費用構造に明確な違いがあります。
最大の違いは「在庫の保管場所」と「出荷作業の主体」です。
Amazon Easy Shipでは、「出品者が自社で商品を保管・梱包し、配送部分のみをAmazonに委託」します。
一方のFBAでは、「商品を事前にAmazonの倉庫に納品し、在庫管理から梱包・配送・カスタマー対応までをAmazonが代行」します。
以下に主要な違いをまとめます。
項目 | Amazon Easy Ship | FBA(Fulfillment by Amazon) |
---|---|---|
在庫保管 | 出品者が自社で管理 | Amazon倉庫での保管 |
梱包・出荷準備 | 出品者が対応 | Amazonが対応 |
納品準備 | 注文後に準備すればよく、事前納品不要 | 出品者からAmazon倉庫への事前納品が必要 |
配送 | Amazonが集荷または指定持込で対応 | Amazon配送網で自動発送(Prime含む) |
カスタマー対応 | 出品者が対応 | Amazonが一次対応(返品対応等を含む) |
費用構造 | 配送料(重量で決まる) | 配送料+保管料+注文処理費など多層的費用 |
Amazon Easy Shipは「自社出荷を継続しつつ配送だけ任せたい」出品者に向いており、FBAは「物流業務をすべて委託し、効率化と販売力強化を図りたい」出品者に適しています。
Amazon Easy ShipとFBA(フルフィルメント by Amazon)のどちらを選ぶかは、商品の回転率、在庫量、業務体制、コスト感に応じて判断することが重要です。
Amazon Easy Shipの料金(手数料)はいくら?

結論からお伝えすると、現在のAmazon公式ページでは、日本向けのAmazon Easy Shipの料金(手数料)は明確に公開されていません。
なぜかというと、Amazonが公開している手数料情報は、メキシコなど一部の海外マーケットプレイス向けの内容となっているからです。

そのため、ここでは参考として、メキシコでの料金を「1メキシコペソ(MXN)=約9円(2025年8月時点)」で日本円換算した目安をご紹介します。
出典:Amazon公式ページ(Amazon Easy Ship手数料)
商品価格が約2,700円未満(299ペソ未満)の場合
この場合は、重さに関係なく定額の送料がかかります。
商品価格帯 | 配送料(ペソ) | 日本円の目安 |
---|---|---|
約900円未満 | 30ペソ | 約270円 |
約900~2,700円未満 | 52.5ペソ | 約470円 |
※ 商品1点ごとに課金されます。
商品価格が約2,700円以上(299ペソ以上)の場合
この場合は、発送重量(実重量または容積重量)に応じた送料がかかります。
発送重量 | 配送料(ペソ) | 日本円の目安 |
---|---|---|
~0.5kg | 66ペソ | 約600円 |
~1kg | 74ペソ | 約670円 |
~2kg | 80ペソ | 約720円 |
~5kg | 101ペソ | 約910円 |
~10kg | 155ペソ | 約1,400円 |
~20kg | 209ペソ | 約1,880円 |
~30kg | 270ペソ | 約2,430円 |
30kg超 | 295ペソ+10ペソ/kg | 約2,655円+90円/kg |
発送重量の注意点
発送重量は、実際の重さと容積重量(サイズから算出)のうち重い方が適用されます。
容積重量の計算式:
(縦 × 横 × 高さ[cm])÷ 5,000
Amazon Easy Shipの料金(手数料)まとめ
- 商品価格が約2,700円未満 → 定額制送料(約270〜470円)
- 商品価格が約2,700円以上 → 重量制送料(約600円〜)
- サイズの大きな商品は容積重量が適用され、送料が高くなることもある
- 送料は商品1点ごとに課金
どんなケースの出品者がAmazon Easy Shipを選ぶべきか?

Amazon Easy Shipが向いているケース
- 在庫を自社で管理したい
- 商品ごとに検品・加工・カスタマイズを行っている
- 商品単価が安い
- 在庫回転率が低い/売れ行きに波がある
- 発送件数がそこまで多くない
Amazon Easy Shipが不向きなケース(FBAが適している)
- 大量出荷/毎日数十件以上の注文がある
- 全国一律で最速配送(Prime対応)を狙いたい
- 人手不足で梱包・発送作業にリソースを割けない
- 海外販売を視野に入れている
これらに該当する場合は、多少の手数料がかかってもFBAの自動化された仕組みを活用した方が、総合的な利益率・満足度が高くなる可能性があります。
Amazon Easy Shipは“柔軟性”と“軽さ”を求める出品者向き
Amazon Easy Shipは、自社で在庫・出荷を管理したい出品者にとって、FBAよりもシンプルかつコストを抑えやすい仕組みです。
- 小規模事業者や副業型のセラー
- 季節品・低回転商品・手作業が必要な商品
- 固定費をかけずにAmazon出品を始めたい人
こうした出品者にとって、Amazon Easy ShipはFBAに代わる実用的な選択肢として非常に魅力的です。
Amazon Easy Shipを使うメリット・デメリット

メリット
- 配送が安心
Amazonが配送を手配するため、遅延や紛失が少なく信頼性が高い。 - 集荷サービスが便利
自宅や事務所に配送業者が集荷に来てくれるので手間が省ける。 - 追跡情報が自動反映
発送後の追跡番号が自動で購入者に共有され、対応が楽になる。 - アカウント評価に有利
トラッキング対応済みとみなされ、セラー評価に良い影響がある。
デメリット
- 対応エリアに制限がある
一部の地域では利用できない場合がある。 - 送料が高くなることがある
自己発送より割高になるケースがある。 - 柔軟な対応が難しい
集荷時間や配送業者を自由に選べない。 - 梱包は自分で行う必要がある
FBAのような梱包代行はなく、自分で準備する必要がある。
Amazon Easy Shipは、配送手配や追跡管理をAmazon側が担ってくれるため、セラーにとって大きな負担軽減になります。
特に、毎日の出荷作業に追われている個人や小規模事業者にとっては、集荷サービスや自動追跡反映といった機能が、業務効率を大きく向上させるポイントになります。
まとめ:Amazon Easy Shipで出品作業をもっとスムーズに!

Amazon Easy Shipは、出品者にとって面倒な集荷や配送手配をAmazonが代行してくれる便利なサービスです。
特に、「FBAまでは使いたくないけれど、自己発送の手間は減らしたい」という出品者にとって、ちょうどいい選択肢になるでしょう。
配送料は、商品の価格や重さによって変動しますが、ある程度の目安を把握しておくことで、事前にコスト計算ができ、利益管理もしやすいです。
さらに、Easy Shipと連携できる受注管理システムを活用すれば、出荷から伝票発行までの流れを一括管理できるようになります。

「助ネコ」では、Amazon Easy Shipと連携予定で、出荷データを自動で取り込むことができ、伝票発行や出荷通知の自動処理にも対応します。その結果、手作業が減り、ヒューマンエラーの防止にもつながります。
配送業務に時間を取られていると感じているなら、Amazon Easy Shipの導入とあわせて、助ネコのようなネットショップ一元化システムの活用も視野に入れてみましょう。