【2025年版】Amazon出店完全ガイド!個人・法人・個人事業主ごとの出店方法と費用を解説


Amazonに出店したいんだけど、正直、何から手をつければいいのか分からなくて…。どこから始めればいいんでしょう?

Amazonへの出店方法は、個人・法人・個人事業主で異なります。それぞれの出店方法や費用を確認した上で、自分に最適なプランを選ぶことが重要です。
「Amazonでの販売を始めたいけれど、どこから手をつけていいのか分からない」
そんな悩みを抱えていませんか?
2025年、Amazonはますます進化し、出店のチャンスが広がっています。
しかし、出店方法やかかる費用・手数料は「個人・法人・個人事業主」によって大きく異なります。

本記事では、2025年の最新情報をもとに、個人・法人・個人事業主ごとの「Amazon出店方法」を解説します。また、出店料や初期費用、手数料など、重要なポイントもわかりやすく説明します。
この記事はこんな方におすすめ
- Amazonでの販売を始めたいと考えている個人・法人・個人事業主
- Amazonへの出店にかかる費用や手数料が気になる人
- 2025年の最新情報をもとに、Amazon出店を成功させたい人
ブログ監修者

助ネコ事業部(ECサポート担当)
運営実績18年以上の信頼!助ネコ事業部では、2007年2月1日のシステム提供開始以来、18年以上にわたり全国のネットショップ様にシステム導入支援と運用サポートを提供し、業務効率化と成長を支援しています。
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Amazon出店は個人・法人・個人事業主、誰でもできる?

Amazonへの出店は、個人、法人、個人事業主のいずれでも可能です。
業種の区分けとしては
- 個人・個人事業主
- 法人
と別れています。
Amazonに出店するには?出店方法と流れ

Amazonに出品するためには、まず 「出品用アカウント」 を登録する必要があります。
このアカウントは、通常のAmazonで商品を購入するためのアカウントとは異なり、販売を行うための専用アカウントです。
出品プランの種類を決める
Amazonの出品用アカウントを登録する前に、出品プランの種類を決める必要があります。
出品プランとは、Amazonに出店するための出店料です。
出品プランには「大口出品」と「小口出品」の2種類があります。
種類 | 費用(税抜) | 利用できる機能 |
---|---|---|
大口出品 | 1ヶ月あたり4,900円 | 多い |
小口出品 | 販売1件あたり100円 | 少ない |
大口出品は、月額利用料が発生しますが、利用できる機能が豊富です。
小口出品は、月額利用料は無料ですが、利用できる機能が限られており、1件あたりの販売に対して手数料が発生します。
ちなみに、どちらの形態でも商品1点を販売するごとに販売手数料がかかります。
Amazonの出品用アカウントを作る前に準備するもの
出品用のアカウントの登録を始める前に、以下のものをご用意いただく必要があります。
- 行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(例:パスポートや運転免許証等)
- 過去180日以内に発行された取引明細書(例:ガス・電気・水道料金等の請求書)
- ビジネス用のEメールアドレスまたは既存のAmazonアカウント
- 電話番号
- 有効なクレジットカード
- 銀行口座番号(Amazonから売上金を受け取る口座)
(出典:Amazon出品用アカウント登録手順|Amazon.co.jp)
個人・法人・個人事業主ごとのAmazon出店方法と流れ

Amazonに出店する際、
- 個人
- 法人
- 個人事業主
では、それぞれ手続きが異なる部分があります。
基本的な出店方法は似ていますが、登録時に求められる情報や必要な書類が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
基本的な出店方法の流れは、以下のイメージ画像を参考にしてください。

それでは、各ケースにおける出店方法と流れを簡単に解説します。
【個人】Amazon出店方法と流れ
個人がAmazonに出店する際は、比較的簡単にアカウントを作成し、出店を開始できます。
1、アカウント作成
Amazonの出品用アカウントを作成します。通常のAmazonショッピングアカウントとは別に、出店用アカウントが必要です。
個人名で登録し、必要な個人情報(氏名、住所、電話番号 等)を入力します。
※アカウント作成後、審査には3営業日(目安)かかります。
2、出品プランの選択
アカウント作成後に「大口出品」または「小口出品」を選択します。
少量の商品を出品する場合は「小口出品」を選び、より多くの商品を出品する場合は「大口出品」を選びましょう。
3、商品登録
商品を登録します。商品名、説明、価格、画像などを入力し、カテゴリーを選びます。
4、配送方法の選択
自分で発送する「自己発送(FBM)」か、Amazonが発送を代行する「FBA(フルフィルメント by Amazon)」を選びます。
5、販売促進と顧客対応
広告や割引を利用して商品を目立たせ、レビュー管理やカスタマーサポートを通じて顧客対応を行います。
【法人】Amazon出店方法と流れ
法人がAmazonに出店する場合、法人名義でアカウントを作成します。
法人の情報が求められますが、規模の大きい取引が可能になります。
1、アカウント作成
法人名義で出品用アカウントを作成します。
法人番号、会社住所、主な担当者の名前などの情報を入力します。
※アカウント作成後、審査には3営業日(目安)かかります。
2、出品プランの選択
法人の場合、通常「大口出品」を選択します。
大口出品は、月額利用料がかかりますが、より多くの機能が利用でき、大規模な出店に適しています。
3、商品登録
商品を登録します。商品名、説明、価格、画像などを入力し、カテゴリーを選びます。
4、配送方法の選択
法人はFBAを利用することが一般的です。Amazonが在庫管理・配送を代行してくれるため、物流周りを効率化できます。
5、販売促進と顧客対応
広告やキャンペーンを活用して販売促進を行い、顧客対応も迅速に行う必要があります。
法人は商品数や出品規模が大きいため、適切なカスタマーサポートとレビューの管理が求められます。
【個人事業主】Amazon出店方法と流れ
個人事業主の場合、法人と同様に事業として運営することになるため、法人と似た手続きが必要ですが、法人ではないため法人番号の入力は不要です。
1、アカウント作成
個人事業主名義で出品用アカウントを作成します。
会社住所、電話番号、主な担当者の名前などの情報を入力します。
※アカウント作成後、審査には3営業日(目安)かかります。
2、出品プランの選択
個人事業主の場合も、「大口出品」か「小口出品」を選択できます。
事業規模が大きい場合は「大口出品」が適しています。
3、商品登録
商品を登録します。商品名、説明、価格、画像などを入力し、カテゴリーを選びます。
4、配送方法の選択
自分で発送する「自己発送」またはAmazonが代行する「FBA」を選ぶことができます。
個人事業主の場合も効率的な配送を目指すならFBAが便利です。
5、販売促進と顧客対応
広告、クーポン、割引などを利用して商品の露出を増やし、顧客からの問い合わせには丁寧に対応する必要があります。
レビューも集めていき、信頼性を高めましょう。
Amazon出店で必要になる出品費用(手数料)まとめ

Amazonで出品するには大きく分けて、以下5つの出品費用(手数料)がかかります。
- 初期費用
- 出店料(出品料)
- 販売手数料
- カテゴリー成約料(※一部のカテゴリーのみ)
- 配送料(自己発送 or FBA)
その他にも「大量出品手数料」や「返金処理手数料」が発生しますが、今回は割愛します。
それぞれ簡単に解説していきます。
Amazon出店の初期費用について
Amazonで出店する際の初期費用は、基本的に無料です。
出品プランとして「小口出品(月額登録料なし)」を選択すれば、初期費用は一切かかりません。
「大口出品(月額4,900円/税込)」を選んだ場合でも、発生する費用はこの月額料金のみで、別途初期費用が請求されることはありません。
Amazon出店の出店料(出品料)について
前述のとおり、Amazonで出品を行うには、出品プランの契約が必要です。
出品プランには、以下の2種類があります。取り扱い商品数や業務規模に応じて、適切なプランを選びましょう。
種類 | 費用(税抜) | 利用できる機能 |
---|---|---|
大口出品 | 1ヶ月あたり4,900円 | 多い |
小口出品 | 販売1件あたり100円(基本成約料) | 少ない |
Amazon出店の販売手数料について
Amazonで商品が売れた際には、「販売手数料」が発生します。
この販売手数料は商品カテゴリーごとに異なり、一般的には商品価格の5%〜15%程度に設定されていますが、Amazonデバイス用アクセサリの商品カテゴリーは45%と高く設定されているので注意してください。
なお、販売手数料の計算では、「カテゴリーごとの販売手数料率」または「最低販売手数料」のいずれか高い方が適用されます。
以下は、2025年6月時点の販売手数料の一部抜粋です。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
メディア・本、DVD、ミュージック、PCソフト、ビデオ | 15% | 該当なし |
エレクトロニクス | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超:商品代金の8% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超:商品代金の8% | 30円 |
家電アクセサリ | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超:商品代金の10% | 30円 |
Amazonデバイス用アクセサリ | 45% | 30円 |
楽器およびAV制作機器 | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超:商品代金の10% | 30円 |
ドラッグストア | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超~1,500円以下:商品代金の8% 1,500円超:商品代金の10% | 30円 |
ビューティー | 商品1点あたりの売上が750円以下:商品代金の5% 750円超~1,500円以下:商品代金の8% 1,500円超:商品代金の10% | 30円 |
(出典:出品にかかる費用|Amazon.co.jp)
Amazon出店のカテゴリー成約料について(※一部のカテゴリーのみ)
Amazon出店では、メディア商品(本やCD)の販売については、小口出品および大口出品のいずれの場合についても、商品ごとに「カテゴリー成約料」を支払う必要があります。
これは、前述した販売手数料とは別にかかるものです。
そのため、Amazonで「本やCD」といったメディア商品を販売する場合は、通常よりも手数料の負担がやや大きくなることをあらかじめ想定しておくとよいでしょう。
2025年6月時点でのカテゴリー成約料は以下の表をご確認ください。
商品タイプ | 販売手数料 | カテゴリー成約料(日本) |
---|---|---|
本 | 15% | 140円 |
CD・レコード | 15% | 140円 |
DVD | 15% | 140円 |
ビデオ(VHS) | 15% | 140円 |
PCソフト | 15% | 140円 |
(出典:2025年手数料カテゴリー・手数料カテゴリーのガイドライン・カテゴリー成約料の改定|Amazon.co.jp)
Amazon出店の配送料について(自己発送 or FBA)
購入者に商品を発送する際に発生する「配送料」は発送方法によって異なります。
Amazonでは、
- 出品者が自分で発送する「自己発送」
- Amazonが代行する「FBA(フルフィルメント by Amazon)」
この2つの発送方法があり、それぞれで配送料の仕組みが異なります。
AmazonでFBAを利用した場合の配送料は?

AmazonでFBAを利用した場合、以下2つの料金がかかってきます。
- 配送料
- FBA在庫保管手数料
配送料
FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用して商品を配送する場合、商品のサイズ・寸法・重量、および販売価格に応じて、配送料が発生します。
以下は、2025年6月時点での配送料の一部抜粋です。
サイズ区分 | 寸法・重量 | 価格が1,000円超の商品 に対する配送料 | 価格が1,000円以下の商品 に対する配送料 |
---|---|---|---|
小型 | 25cm × 18cm × 2.0cm以下、250g以下 | 288円 | 222円 |
標準 | 35cm × 30cm × 3.3cm以下、1kg以下 | 318円 | 252円 |
20cm以下、2kg以下 | 413円 | 347円 | |
30cm以下、2kg以下 | 434円 | 368円 | |
40cm以下、2kg以下 | 455円 | 389円 | |
50cm以下、2kg以下 | 465円 | 399円 | |
60cm以下、2kg以下 | 485円 | 419円 | |
80cm以下、5kg以下 | 514円 | 448円 |
(出典:出品にかかる費用|Amazon.co.jp)
FBA在庫保管手数料
FBAを利用する際は、商品をAmazonの倉庫に保管しておくための「FBA在庫保管手数料」も発生します。
この手数料は、保管される商品のサイズ(体積)や保管期間に基づいて計算され、カテゴリーによっても異なる料金が設定されています。
以下は、2025年6月時点のFBA在庫保管手数料の一部抜粋です。
服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー以外
月 | 小型 / 標準 | 大型 / 特大型 |
---|---|---|
1月〜9月 | 5.676円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × [保管日数] / [当月の日数] | 3.278円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × [保管日数] / [当月の日数] |
10月〜12月 | 10.087円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × [保管日数] / [当月の日数] | 6.984円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × [保管日数] / [当月の日数] |
服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー
月 | 小型/標準 | 大型/特大型 |
---|---|---|
1月~9月 | 3.10円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × 保管日数 / 当月の日数 | 3.10円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × 保管日数 / 当月の日数 |
10月~12月 | 5.50円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × 保管日数 / 当月の日数 | 5.50円 × (商品サイズ(cm³) ÷ (10cm × 10cm × 10cm)) × 保管日数 / 当月の日数 |
(出典:出品にかかる費用|Amazon.co.jp)
Amazon出店を成功させる3つのコツ

Amazonに出店したものの、「商品がなかなか売れない…」
という事態にならないためにも、Amazon出店を成功させる3つのコツを紹介します。
値下げ合戦だけに頼らない
Amazonの特徴として「価格の安さ」が購買の決め手になりやすいという特徴があります。
そのため、出品者側はつい最安値を狙ってしまいがちです。
ですが、毎日価格を数円単位で下げ続けると、利益が残らないなんてこともあり得ます。
価格設定はもちろん大事ですが、「この内容ならこの価格で納得」と思わせられるような「付加価値の提示」も重要だと認識しましょう。
- セット販売にして単価を上げる
- 他にない機能やデザインを打ち出す
- 送料無料・おまけ付きなどのサービスで差別化
値下げだけに頼ってしまうと、薄利多売の状態となり、体力を削るだけになりかねません。
Amazon広告を活用する
出品しても検索に出てこない状態だと、商品は売れません。
Amazonには「スポンサープロダクト広告」という便利な仕組みがあります。
これはクリック課金型(PPC)広告の仕組みで、自分の商品を検索結果や商品ページに上位表示することができます。
ただし、利用には条件があるため、事前に確認しておくようにしましょう。
スポンサープロダクト広告を利用する条件:
- 大口出品プランであること
- 商品が新品であること
- 国内すべての地域に発送可能であること
少額からでも始められるため、露出を増やしたいときは積極的に活用するとよいでしょう。
オリジナル商品で価格競争から脱却する
相乗り出品では、いずれ「価格競争」に巻き込まれる可能性が高いのも現実です。
そこで注目したいのが、オリジナル商品の開発やOEM製品の販売です。
オリジナル商品であれば、商品ページも自分で作成でき、価格も自由に設定できます。
そのため、競合と差別化し、安売りをせずに売れる仕組みを作ることもできます。
品質・レビュー・ブランド構築など、労力は大きいですが、軌道に乗れば安定した収益源になります。
まとめ:Amazonの出店方法と運用を事前に理解して、安定した売上を実現しよう!

ここまでご紹介した通り、Amazonでの出店は「個人・法人・個人事業主」でも比較的かんたんに始めることができます。
しかし、「とりあえず出してみる」だけでは継続的に売上を立てるのは難しいのが現実です。
- 出店形態の選択
- 出品までの手順
- 販売手数料などの各種手数料
- FBA利用時の配送料
こうした基本事項を出店前にしっかり理解しておくことが、スムーズなスタートと安定した収益化への第一歩です。
さらに、カートボックスの獲得やレビュー対策、広告の活用、オリジナル商品の展開といった販売戦略を組み合わせることで、ライバルとの差別化を図り、
Amazonという巨大な市場で着実に成果を上げることが可能になります。
また、Amazon以外に複数モールでの販売や在庫の一元管理を検討している場合は、在庫管理や受注処理を効率化できるツールの導入も効果的です。

たとえば「助ネコ」のようなサービスを活用すれば、業務の手間を大幅に減らしながら、ヒューマンエラーも防ぐことができますよ。
限られた時間を“売上を伸ばすための活動”に集中できる環境を整えることは、長期的な成長には欠かせません。
「準備が9割」と言われるように、正しい知識と計画を持ってスタートすれば、Amazonへの出店は非常に有効なビジネス手段になります。
ぜひ本記事を参考に、出店準備を整えて、自分のビジネスを一歩前進させましょう!